アラームエンティティとは、即時の注意を必要とする特定のタイプのトラブル状況と、Security Center その対処方法を説明するものです。たとえば、アラームから、どのエンティティ (通常カメラとドア) を最も適切に示しているか、誰に通知する必要があるか、どのようにユーザーに表示する必要があるかなどを示すことができます。
アラームの基本的なプロパティは次のとおりです。
- 名称
- アラーム名
- 優先度
- 状況の緊急性に基づく、アラームの優先度 (1-255)。優先度の高いアラームほど Security Desk の最初に表示されます。
- 受信者
- アラームが発生すると通知される、アラーム状態への対応を担当するユーザー、ユーザーグループ、アナログモニターグループ
- ブロードキャストモード
- アラーム受信者にアラームを通知する方法
- 一度にすべて再生
- (デフォルト) アラームがトリガーされた直後に、すべてのアラーム受信者に同時に通知します。
- 順次再生
- 受信者は、アラームのトリガー時刻から計算される指定された遅延時間 (秒単位) をそれぞれ空けて、個別に通知されます。受信者がユーザーグループの場合、ユーザーグループのすべてのメンバーは同時に通知されます。
- 関連付けられたエンティティ
- アラームの状況を説明するのに役立つエンティティ (たとえば、カメラ、エリア、ドア、アラームプロシージャなど)。アラームを Security Desk で受信したときに状況を確認できるよう、関連付けられたエンティティをキャンバスに 1 つずつ順番に表示するか、または同時に表示できます。複合エンティティがアラームに関連付けられている場合は、その構成要素であるエンティティもアラームに関連付けられています。たとえば、ドアエンティティがアラームに関連付けられている場合は、そのドアに割り当てられているカメラもアラームに関連付けられています。
アラームの優先度
Security Desk では、アラームは [アラームのモニタリング] タスクと [モニタリング] タスクで優先度の順に表示されます (優先度は、新しいアラームが受信されるたびに評価されます)。優先度が最も高いアラームがタイル 1 に表示され、次に優先度が高いアラームがタイル 2 に表示されます (以下同様)。2 つのアラームの優先度が同じ値である場合は、新しい方のアラームが優先されます。
Security Desk で受信された新しいアラームの優先度が現在表示されているアラームと同じかそれより高い場合は、現在表示されているアラームがリストの下位に移動します。
Security Desk でアラームが確認されると、そのアラームのタイルが解放され、優先順位の低いアラームが上位に移動します。
アラームでの動画録画
カメラを関連付けたアラームがトリガーされたときは、そのアラームに関連する動画を録画し、その後のアラーム調査で使用できます。
動画が録画される期間 (保証される録画スパンと呼ばれます) は、次の 2 つの設定で定義されます。
- アラームの録画期間
- アラームがトリガーされた後で Archiver が動画を録画する秒数。このオプション ([自動動画録画]) は、アラームの [詳細] タブで設定します。
- 録画バッファー
- アラームをトリガーした原因も録画できるように、アラームがトリガーされる前に Archiver が動画を録画する秒数。このオプション ([イベント前の録画時間]) は、Archiver の [カメラのデフォルト設定] タブで設定するか、各カメラで個別に設定します。
アラームがカメライベント (オブジェクトが除去されましたなど) からトリガーされた場合は、そのイベントの原因となったカメラもアラームに関連付けられ、録画を開始します。
重要: 録画は、アーカイブのスケジュールに依存します。アラームがトリガーされたときに録画が無効になっていると、動画は録画されません。