エクスポートした動画ファイルの視聴に使用できるメディアプレイヤーは、Security Desk において選択する動画のエクスポート形式に応じて決まります。動画は G64x 形式、G64 形式、ASF 形式および MP4 形式でエクスポートできます。
G64x および G64 形式
G64x および G64 形式は、Security Centerにて選択できる動画形式の1つで、音声、ブックマーク、日時情報、およびモーションインジケーターをサポートしています。G64x はメタデータオーバーレイもサポートしています。これらの形式でエクスポートするファイルには、メタデータマーカーを除くすべてのイベントマーカーが含まれます。これらの形式は、可変フレームレートと可変画像解像度をサポートしています。
デジタル署名がある場合、G64x ファイルは、元の動画から当該署名を自動的に引き継ぎます。各フレームは個別に署名され、署名されたフレームのシーケンスが署名のチェーンを形成します。G64 ファイルには、動画とオーディオの単一のシーケンスが含まれています。G64x には、複数のカメラを含む複数のシーケンス (動画、オーディオ、オーバーレイ、暗号化など) が含まれます。各シーケンスには、独自の署名チェーンがあります。加えて、G64x 形式は、エクスポート中に該当オプションを選択すれば再エクスポートが可能になる唯一の形式です。
複数の動画シーケンスをキャンバスから同時にエクスポートする場合、単一の G64x ファイルに統合できます。G64x ファイルは、タイル内のインシデント録画を使ってインシデントパッケージをエクスポートする場合にも生成されます。動画シーケンスは、動画のエクスポート方法により、エクスポート時に再生されていたタイルと同じタイル内で再生される形か、単一のタイル内で、録画された順に再生される形のいずれかとなります。
G64x および G64 ファイルの視聴には Security Desk または Genetec™ Video Player が必要です。
ASF 形式
Advanced Systems Format (ASF) は、Microsoft の専有データ形式です。この形式は、音声情報や可変フレームレートはサポートしていますが、動画シーケンスに関連付けられているメタデータはサポートしていません。日時情報もサポートしていませんが、エクスポート処理中に日時情報を動画像にオーバーレイすることはできます。
エクスポートしたい動画シーケンスに複数の画像解像度 (CIF、2CIF、4CIF など) が含まれている場合、エクスポートする動画シーケンスには、元の動画シーケンスにおける最初のフレームレートの画像解像度が適用されます。加えて、動画シーケンスに関連付けられているメタデータやデジタル署名もエクスポートされません。この形式は、法執行機関、法務部門またはセキュリティ対策チームの他のメンバーと動画のコピーを共有する必要がある場合に使用できます。
複数の ASF 動画シーケンスをキャンバスから同時にエクスポートする場合、単一の ASX ファイルが生成されるため、録画された順に ASF ファイルを視聴できます。
ASF 動画ファイルの視聴には Windows Media Player が必要です。
MP4 形式
MP4 は、音声と動画を保存できる標準形式で、Windows Media Player や QuickTime といった多くのメディアプレイヤーで再生できます。
複数の MP4 動画シーケンスをキャンバスから同時にエクスポートする場合、ASX ファイルが生成されるため、録画された順に MP4 ファイルを視聴できます。
MP4 形式でのエクスポート機能は、H.264 および MPEG-4 動画と、AAC 音声形式をサポートしています。今のところ、フュージョンストリーム暗号化、オーバーレイおよびデジタル署名はサポートされていません。